フィリピン・セブ島のその後
■フィリピン・セブ島の4月以降
4月は「サマータイム・クラス」と称して、同義語・対義語の意味、数字の識別などの学習、工作活動、聖書をもとにしたダンスソングを歌ったり、物語を読み聞かせたり(フィリピンはキリスト教国であるため)すること、新しいゲーム遊びなどを行いました。また、子どもたち一人ひとりに、彼らの家族や友達について話をしてもらい、それぞれの話をみんなで聞く、という新しい活動も取り入れました。子どもたちはこうした「サマータイム・クラス」の活 動を楽しみにしながら参加していました。
■困難
フィリピンでは毎年1月~4月がいわゆる「ベストシーズン」で、日本でいう「夏」にあたり、カラッと晴れた日が続く季節ですが、ここ最近は、インドで熱波による多数の死者が報告されているように、フィリピンでも日中に40℃を 超える猛暑が続いています。その
ため、熱射病や脱水症状になることを恐れて子どもたちを外出させない家が多く、子ども
たちが集まることが困難なことから5月から7月の活動は休止になることが多くありました。
■青空教室とともに歯科衛生啓発
3年前から実施しているコミュニティでの歯科衛生活動の成果を測るために、子どもたちの口腔環境の状態について追跡調査を行っています。猛暑のために子どもたちが集まらないことも度々あるため、調査に時間がかかっていますが、健康に密接に関係することですので、粘り強く進めて行きたいと考えています。国が異なれば、気候や生活環境、文化、考え方などは想像以上に異なることを実感しています。FCSでは、今後も現地のワーカーの考えや立場を尊重しながら、続けて活動を支えていきたいと考えています。