お知らせ

4月10日     【フィリピン・セブ島】2016年歯科衛生プロジェクト

2月26日     【東北・気仙沼市】タウン誌 浜たうん

2月25日     スタディツアー2016春

2月25日     【フィリピン・セブ島】口腔内環境の改善と2016年の活動予定

2月25日       ご報告

2月25日     【東北・気仙沼市】外部理事として

 

セブ島教育雇用支援

FCSは、フィリピン・セブ島コゴン地域において、2009年より現地団体CHBCと協働で、低所得者家庭の子どもたちやストリートチルドレンに対する教育支援活動を行っています。

この活動では、週に一度二つのコミュニティをチームで訪問し、それぞれ約20世帯の低所得世帯から集まる約40名の子どもたちに、3R(読み・書き・計算)を中心とした識字教育と社会生活や人生設計に必要となる価値観教育を提供するモバイルスクールと呼ばれる青空教室を行っています。

一軒一軒のご家庭を訪問し、様々な理由から教育を受ける機会の少なかった親御様との信頼関係を深め、「教育の大切さ」を啓発し、継続的に子どもたちが公立学校へ通うことのできる環境づくりに努めています。また、職を探す親御様の雇用相談窓口を開設し、社会復帰を促す活動にも取り組んでいます。

これらは外国からの支援によって始まったのではなく、フィリピンに住む現地の皆様が自らの所得の中から活動費を捻出し、取り組んでいる活動の一部です。私たちは、このようなチームの一員として活動できることを光栄に思い、日々自らの役割を問いながら、貧困地域に生きる子どもたちの継続的な教育の確保とコミュニティ発展のために活動しています。

東北支援

2011年(平成23年)3月11日(金)14時46分に発生した東北地方太平洋沖地震とそれにも伴う津波による震災から2年が経過しました。今も多くの地元住民の皆様が力を合わせ、復興への取り組みを進めておられます。

FCSは、緊急援助から地元主体の開発協力への移行期にあった2011年末から東北での活動を開始致しました。長期的な視点から見た地元住民の皆様が主体となる「自立的生活の建て直し」と「地域の再興」がなされるために、地元行政区長の皆様とともに活動しています。

これまでに、福島県、宮城県、岩手県を訪問し、様々な協力活動を行って参りましたが、2013年4月現在は、東北ヘルプ、教育政策ラボラトリ、シャンティ国際ボランティア会の皆様を初めとする様々な団体様との協働で、宮城県の南三陸町、気仙沼市本吉での地域振興のサポート、地元団体のファンドレイズの仕組み作りのサポート、身体的・精神的なハンディを持つお子様(以下、チャレンジドの皆様)を持つ親御様のサポートに重点を置いた活動を行っています。

震災は様々な方面へ被害をもたらしましたが、特にチャレンジドの皆様とその親御様におかれましては、避難所での生活における様々な困難から、長期間、車上で生活することを余儀なくされたご家庭もあり、そのことから来る心への影響は今も大きく残っています。地元の民生委員の皆様や区長の皆様との協議を重ね、地元に住む住民の皆様とともに、さらなる心のケアと自立的な生活への建て直しを目指し、継続して協力活動を行っていきたいと考えています。

歯科衛生プログラム

フィリピン・セブ島の貧困地域に住むご家庭においては、医療の必要性は高いものの、治療代が高額なため、十分に医療を受けることができる環境は整っているとはいえません。また、歯科への関心は高くはなく、治療の多くは抜歯を中心としたもので、40歳で歯が数本という方も珍しくはありません。

そのような中、世界の貧しい子どもたち、孤児たちを支援しているNGO団体「コンパッション」とともに活動されていた田原寿子先生とスタッフの皆様との協働で、2010年8月よりセブ島マンダウエ市にあるコンパッション事務所にて、FCSスタディツアーへ参加された歯科医の西川敦子先生(大阪在住)とともにブラッシング指導、フッ素塗布、歯科衛生啓発の活動が始まりました。

現在は、この歯科衛生活動に歯学博士(小児歯科)の岩寺信喜先生(札幌在住)が加わって下さり、バランガイオフィス(地元自治体)のご協力のもと、日本人歯科医師と現地の緒団体との協働で「虫歯の予防」に力を入れた歯科衛生の啓発活動を実施しています。また、歯科医師ではない地元住民の皆様がトレーナーとなり、誰でもできる「親が子どもに教える歯科衛生トレーニングパッケージ」を開発し、地元住民の皆様にご活用頂くために取り組みを進めています。

その他

2012年8月には、フィリピンの医療者との協力が深まり、Health Education Medical Ministry Inc代表のDr.Joyを団長とする日比合同医療チームによるフリー診療を実施致しました。
(現地医師3名、現地歯科医師1名、現地看護師4名、現地介護福祉士1名、日本人歯科医師2名)

2012年12月には、台風被害のあったミンダナオ島への支援として、Health Education Medical Ministry Inc様との協働で医薬品をお届け致しました。

2013年3月には、株式会社ライオン様よりフッ素入り子ども用歯磨き粉と歯ブラシをご提供いただき、親子歯磨き教室を実施しました。

フェアトレード

フェアトレードとは先進国-開発途上国間、卸・小売業者-生産者間における適正な取引を促進するための取り組みです。

FCSが協力関係にあるフィリピン・セブ市内にオフィスとお店のあるSPFTCは、セブ市郊外にある農山村地帯のコミュニティで現地の産物を活かした成果品を現地住民の方々と開発し、それらを適正価格で卸・小売業者と取引することにより、生産者に正当な賃金が支払われ、生産者世帯が経済的に自立した生活を確立できるよう活動しています。

FCSは、SPFTCと協力し、商品の開発、販売促進についての意見交換を重ね、日本からのスタディツアーを企画し、現地の生産者との交流を行いながら、住民の皆様の経済的自立と産業の育成についての理解を深める活動を行っています。